ラスト3試合にすべてをかける――。呂比須ワグナー・アルビレックス新潟監督インタビュー

今シーズンのJ1リーグもいよいよ残り3試合。

アルビレックス新潟は現在最下位。

18日(土)には、新潟と同じく、

残留にむけて死闘を演じている甲府との直接対決が控えている。

まさに崖っぷちに立たされた10月の3連戦。

アルビは見違えるようなサッサーを見せて、2勝1分、無敗で乗り切った。

しかし、絶対に勝たなければいけない戦いが

続く、厳しすぎる状況に変わりはない。

そんな折に、新潟を指揮する

呂比須ワグナー監督への直接インタビューを行なった。

結果が出ないことへの責任感。

そして背水の陣に追い込まれてからの3連戦無敗。

チームにはどんな変化が起きていたのか。

選手、そして監督本人は何を思っていたのか――。

(インタビュー:FM PORT 松村道子)

松村9月30日の第28節、神戸戦後、結果が出ないことへの責任について口にされていましたが、その後の10月の3連戦では2勝1分で無敗でした。チームの変化を監督はどう感じていますか?

呂比須:選手は以前から絶えず必死に戦ってくれています。自分に関して言えば、就任から約半年でようやく自分が思うチームの形にできたと思いますが、時間がかかってしまいました。ホームで久しぶりの勝利を挙げた第31節の鳥栖戦後、泣いているサポーターの姿に「どうしてもっと早く、この感動を与えてあげられなかったんだろう」と思いました。きっと選手も同じ思いだったのだと思います。負けられない状況で、選手、スタッフ、サポーター、チームに関わるすべての人が一丸になって戦おうという気持ちがとても強くなっていると感じました。

松村:(1-0で勝利した)鳥栖戦後、喜ぶサポーターや選手の一方で、まったく表情を変えない呂比須監督が印象的でした。
呂比須:勝ちはしましたが依然として厳しい状況であることは変わりません。(得失点差のことを考えて)リスクマネジメントをしながら、2点目をとることはできなかったのか…とも考えていました。次も、その次も勝利が絶対条件なので、残留を果たすまでガッツポーズはできません。
松村:これまで結果がなかなか出ず、苦しい戦いが続きました。その間、選手たちはどんな雰囲気でしたか?
呂比須:正直、とても重苦しいものでした。結果が出ないことの責任は監督である自分にあるのですが、選手たちも責任を感じてしまっていて。「なんとか、サポートしてあげたい」と胸が苦しかったです。それでも選手は、チームの規律を乱さず、常に前を向いて普段の練習や試合で全力を尽くしてくれていました。選手には心から感謝しています。
松村:勝たなければ降格、まさに背水の陣に追い込まれてから、怒涛の粘りを見せる新潟の戦いに、全国のサッカーファンも驚いていると思います。
呂比須:選手やスタッフの力だけでなく、サポーターの声援が毎試合、僕たちを後押ししてくれています。ホームのみならずアウェイゲームにも来てくれて、お金を払ってチケットを買ってくれて応援してくれることには、感謝してもしきれません。良い結果がでない状況下のある日、街に外出した時に、小さい子に「監督、応援しています」と声をかけていただいたんです。涙が出るほどうれしかったです。応援してくれる方々に感動を与えたいと思っています。
村:監督は常々、「自分の内側から強さや力を引き出さなければ」とおっしゃっていますが、それを今、まさに選手たちは体現できていると思います。
呂比須:選手たちがプライドをかけて戦ってくれています。人間なのでもちろんミスをすることもあるし、調子の良し悪しの波もおあります。そんなときこそ、クラブ関係者やサポーターの声援を力に変える、調子が悪い時に、調子が良い時のイメージを思い出して調子を上向きにする、その力が必要だと思います。
松村:ここ数試合でようやく自分が考えるチームの形になってきたとおっしゃっていましたが、来年もこのチームで監督をやりたいと感じていますか?
呂比須:もちろんです。まだ新潟に来て半年ですが、とても温かいサポーターに支えられている新潟が大好きになりました。もちろん、クラブなりの将来のビジョンがあると思います。もし必要とされる、チャンスがあるならばぜひチャレンジし続けたいです。
 松村:最後の最後まで戦う姿に期待しています。
 呂比須:残り試合、すべて勝つのはもちろんですが、目の前にある試合、目の前にいる相手、試合での1対1、その瞬間にできることを尽くしていきます。僕たちと、サポーター、すべての力を結集させて戦いましょう!応援よろしくお願いいたします!
【アルビレックス新潟 vs ヴァンフォーレ甲府】
●11月18日(土) 14:00キックオフ
会場:デンカビッグスワンスタジアム

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